2020/7/29

サイバー犯罪③攻撃の種類

前回のハッカーと同じように、コンピューターウイルスという言い方も実は正しくありません。
 
攻撃に使われるプログラムは本来「マルウェア」もしくは「不正なプログラム」と呼ぶのが正しく、「ウイルス」とはそのマルウェアの一種です。
 
現実世界に例えるなら、マルウェアとは病気を起こす総称「病原体」にあたり、病原体の一種で細胞に寄生しないと増殖できないものを「ウイルス」と呼ぶのと同様です。
 
マルウェアの種類
*寄生増殖型の「ウイルス」
*独立していて非自己増殖型の「トロイの木馬」
*独立していて自己増殖型の「ワーム」
 
どのような機能があるのか
*悪意のBot (Robotの略)
   感染すると攻撃者にコンピューターが乗っ取られ、別のコンピューターへの攻撃に使われる
*ランサムウェア
 感染するとコンピューター上のファイルが暗号化された上で、攻撃者から元に戻すための身代金を要求される
*キーロガー
 比較的古いマルウェアで、感染するとキーボードの入力を記録して攻撃者に送信する。攻撃者はこれを利用してパスワードなどを盗む。
 
また、例えば「トロイの木馬」は、最初にコンピューターに侵入するときは害がないようなふりをして、侵入したらマルウェアの本性を現したり、外部からBOTを呼び込んだりして悪事を働き始める特性を持ちます。(トロイの木馬という神話からとった名称)
 
参考資料:インターネットの安全・安心ブック